2011年11月5日土曜日

2011/11/05 LIXILとの協働活動

(五斗蒔だより2011年12月号から転載)

LIXILの活動

 11月5目(土)、LIXILとの活動、INAXから数えて6回目の活動でした。
 8時半にはLIXIL担当者達も到着、LIXILから70名、当会からは準備も含めて20名余りが協力。 10時開会、午前は2班に分かれ、宍塚が初めての人達は、宍塚の白然、歴史的な環境、そこで行われている会の活動を見ながら里山をめぐり。宍塚に来たことのある人達は、昼食作りや、午前から保全活動に取り組みました。

 里山ランチ(大好評でした)のあと、池西湿地に接するヤナギ林の伐採と、池西湿地の柳、セイタカアワダチソウの抜き取り作業を3班に分かれて行いました。柳班の作業は、チェーンソウーで倒した柳、枝を落とし、幹は切り分け陸に運びました。水につかった柳林での作業、長靴、胴長を履き、しかも足を取られながら、難儀の連続でした。しかし会員との意思疎通・連携もばっちり、14時半、目的の範囲の景観は見違えるものになりました。池・抽水植物群落、そして柳を伐採したことによる温地、更に池西湿地とそれに連なる斜面林と、一連の環境の繋がりが見事に作られました。池西湿地のセイタカアワダチソウはぼとんど抜き取りました。参加者からは里山の湿地の保全・整備が前回より明らかに進んだことが目で見て分かり、体験を通して気づくことが多いなど、白然へのまなざし、環境に対する意識の変化を語る方もおられました。

 生物多様性を求めたこの活動、着実に成果を挙げています。この活動に先立ち10月24目、県自然博物館と合同植物調査を行い(本年4回目)絶滅危惧種が数を増していることを確認しています。この湿地の保全活動は、会員中高生、大学生、そして企業、更に保全計画・目標の話し合いには東大、筑波大、県博物館、農業工学研究所などの研究者も加わり、多くの主体の参加で成果を挙げている、素晴らしい事例になっています。11月25目、環境省主催関東地方「生物多様性地方懇談会」の折、保全活動事例として発表し、評価をいただきました。
 昼食には、様々な里山由来の食材、3種の古代米入りの三つの釜ご飯、汁、数種のサラダ、潰物等々が並び、「この里山ランチが嬉しい」の声も聞かれ、みな大満足、そして交流の時間になった。

 この活動に先立ち、会場・註車場の草刈り、食材の調達等々、多くの方が準備に当たりました。参加・協力いただきました皆さま、ほんとうにお疲れ様でした。
及川ひろみ

2011年10月31日月曜日

富士通の活動が雑誌で紹介

 富士通の宍塚での活動「生物多様性豊かな地球環境を目指した~富士通グループの自然環境活動~」について、多くの方々が生物多様性保全のために外来魚駆除保のために汗をながしている姿が、国土緑化推進機構の機関紙「ぐりーんもあ」2011年秋号で紹介されました。



2011年7月2日土曜日

2011.7.2 富士通との協働活動

2011.7.2 富士通との協働活動
(五斗蒔だより2011年8月号から転載)

 富士通との協働を開始したのは2008 年11 月、それ以来、春秋の年2 回湿地再生活動、谷津田等のセイタカアワダチソウの引き抜き活動、竹林の整備等の活動をしてきました。セイタカアワダチソウの引き抜き活動は継続してきたことから、谷津の一部では明らかにその成果が見られ、在来の植物群落がよみがえってきました。

 7 月2 日富士通との協働活動を行いました。
一日の流れ

  •  10 時集合、11 時45 分まで2 グループに分かれ里山散策。子どもグループは、田んぼの近くで小さなヘビ(ヒバカリ)、カエルに触れ、小川でシジミ、タニシ、草原ではバッタやチョウを捕まえ、林ではカブト、クワガタを探しました。コクワガタは見つかりましたが、カブトはちょっと時期が早すぎました。大人グループは宍塚の自然環境と歴史的な環境を伝えながら生き物観察をしました。昼食をはさみ、12 時45 分から15 時まで二手に分かれ保全活動をしました。

保全活動

  1. 大人だけのグループは池西湿地手前に広がるアカメヤナギの伐採活動。前回も伐採作業を行いましたが、より水深のある場所での伐採作業になることから、会員がチェーンソウで伐採、切り分けた柳を、胴長で湿地に入り柳にロープを掛けるグループ、それを陸に引っ張り上げるグループ、引き上げたヤナギをのこぎりで枝を落とし片付けるグループに分かれて活動しました。熱中症対策にと充分休憩・休息しながら行いました。幸い曇り空、蒸し暑さはあるものの、随分広く伐採が進み、さわやかな風が吹き抜ける空間になりました。つくば工場長より、「次回の初冬の活動で、残った柳全部を伐採したい」と心強い申し出をいただきました。(一週間前、キャンエコが今回の活動のために湿地に沿った荒れ地の草刈り、篠竹刈りをしてくれました)
  2. 親子組は堤防下のセイタカアワダチソウの引き抜き活動、堤防下の谷津田のセイタカアワダチソウ引き抜き活動も前回に続いた活動です。貴重な湿地性植物・昆虫・カエルなどの生きもの復元を目指しての活動です。終わって見れば、引き抜かれたアワダチソウがいくつも山になっていました。作業に飽きた子どもは小川でザリガニ採り。子ども達の活動の場としてはもってこいの場所でした。


参加者:大人35 名、子ども8 名でした。
担当者:散策 2 名、午後の活動 5 名、昼作り 8 名 
by hana

2011年6月18日土曜日

2011/6/18 LIXILとの協働活動を開始

LIXIL との間で協働継続へ
 会がINAX と協働活動を開始したのは2009 年春のことでした。INAX はトステム・新日軽など5 社が合併、住宅設備総合企業としてLIXIL になりました。震災の影響もあり活動が継続できるのか心配もありましたが、6 1 日、覚書を交わし、活動を再開しました。
 覚書には「自然と歴史を尊重し、水源の復元や湿地の再生、あるいは雑木林の手入れ等の活動を会と共に実施することを通して、当核地域の里山の生物多様性の保全に貢献する。また地域社会との交流を実施することにより、地域の持続可能な発展に寄与するものとする」と謳っています。
 6 18 日、梅雨空の合間、LIXIL 69 人(子ども8 人)、宍塚の会20 名を超える参加者によって湿地再生活動を行いました。 
 企業との協働活動、いつも共通していることは、その責任感の強さと集中した活動ぶりです。湿地に残る柳の抜根、セイタカアワダチソウの引き抜き、そして今回は湿地の南側に群生したキショウブの抜き取りを行いました。キショウブの場所は以前は池でしたがこの作業によって元の姿になりました。
 根が張った柳、引き抜くのは大変な作業でした。その後は一列に並んだ人から人、手から手へ、子ども交じってヤナギをリレー、湿地の外に運び出しました。セイタカアワダチソウがどの植物か見分けることができるようになった子どもは、最後までこれがそうかなと呟きながら引き抜いていました。春からの大量の雨で、満水状態の湿地、足を取られながらの作業でした。池西湿地の保全活動は企業の協力がなくして、到底なしえないものです。終わって見れば皆泥だらけ、しかし里山の一角に広がる湿地の保全を担うことの満足が伝わってきました。中にはこの活動で知り合った若い社3 名、毎回参加、我々も軽口が叩けるようになりました。


(五斗蒔だより2011年7月号から転載)